日差しをたっぷり取り入れたいのに、ガラスのくもりやサッシの黒ずみが気になる…そんな経験はありませんか?窓は家の印象を左右する大事なポイントですが、掃除の優先順位が低くなりがち。
でも、正しい手順とちょっとした工夫を知るだけで、驚くほど簡単にピカピカに仕上げることができます。このガイドでは、誰でもできる窓掃除のコツを順を追って紹介します。
「窓掃除って面倒…」そう感じる理由と、実はやるべきタイミング

窓掃除が面倒に感じる理由の多くは、「手間がかかる」「仕上がりにムラが出る」「すぐに汚れる」ことにあります。さらに、外や内の両面を拭く手間や、道具の準備・片付けのわずらわしさも原因のひとつです。ですが、正しいタイミングとちょっとしたコツを押さえれば、驚くほど効率的にきれいにでき、作業自体もぐっとラクになります。
おすすめは、くもりの日や朝・夕方などの直射日光が少ない時間帯。日差しが強いと水分がすぐ乾き、拭き跡が残りやすくなります。逆に涼しい時間帯なら、水分がゆっくり蒸発してムラになりにくく、落ち着いて作業ができます。また、風が強い日はホコリが舞いやすく、せっかく掃除してもすぐ汚れることがあるため避けたほうが無難です。
さらに、春や秋など気候が穏やかな季節は、汚れが目立ちやすく、掃除もしやすいベストタイミングです。花粉や黄砂がつきやすい春、雨の跡が残りやすい梅雨明け、乾燥でホコリがたまりやすい秋など、それぞれの時期に合わせて軽く掃除をしておくと、一年中スッキリした窓を保てます。
基本の流れは「上から下へ・外から内へ」が鉄則

窓掃除は、汚れが落ちる方向を意識することがポイント。正しい順番で進めると、効率的にきれいに仕上がります。
ちょっとした流れの意識だけで、作業の時間や仕上がりの満足度が大きく変わります。特に汚れの多い部分から始めると、他の部分に汚れが移らず、スムーズに全体を仕上げられます。
- 網戸
まず最初に、空気の通り道である網戸のホコリや花粉を取り除きましょう。ここを先にきれいにすると、後からガラスに汚れがつくのを防げます。軽くブラシで払ってから拭くと効率的です。 - 窓ガラス外側
外側は雨や風、排気ガスなどの汚れが多く付着しています。汚れを浮かせるために水をたっぷり使い、上から下に流すように拭くのがコツ。下に垂れる水が内側に入らないよう注意します。 - 窓ガラス内側
外側を終えてから内側に移ることで、外の汚れを確認しながら仕上げられます。内側は手垢や生活の油分が原因なので、やさしく拭き取るだけで十分。ガラス越しの景色が一段と鮮明になります。 - サッシ
最後にサッシ部分を掃除します。ここは砂やホコリがたまりやすく、放置すると固まってしまいます。ブラシや綿棒で細かい隙間まで丁寧に仕上げると、見た目も清潔です。
この順で行うことで、ホコリや水滴が下に落ちても二度手間になりません。特に、内側から先に掃除してしまうと、外側の汚れが目立たず、仕上がりにムラが出やすいので注意しましょう。さらに、動線を意識して“上から下へ、外から内へ”を守れば、プロのような効率と完成度を実現できます。
最低限そろえたい!窓掃除に便利な道具たち

・マイクロファイバークロス(乾拭き・水拭き用に2枚)
ガラスの表面を傷つけず、ホコリをしっかり吸着してくれる万能クロス。吸水性が高く、乾拭きと水拭きを使い分けることでムラを防ぎます。
・バケツやスプレーボトル
洗浄水を作るのに便利なバケツと、気になる部分をピンポイントで湿らせるスプレーは必需品。スプレーに少量のぬるま湯を入れておくと作業効率が上がります。
・スクイージー(ガラスの水切り)
プロの掃除でも使われる定番ツール。水気を一気に切ることで拭き跡を残さず、ガラスをピカピカに仕上げます。角や端の水分も丁寧に拭き取るのがコツです。
・ブラシや古い歯ブラシ(サッシや隅の汚れ用)
細かな部分のホコリや砂を落とすのに重宝します。毛の硬さが違うブラシを使い分けると、頑固な汚れもラクに取れます。
・新聞紙(仕上げのツヤ出しにも◎)
インクの油分がガラスにツヤを出し、曇りを防止。仕上げに軽く磨くだけで透明感がアップします。
さらに、古いタオルやラバー手袋、掃除機のブラシノズルなども活用可能です。どれも身近にあるもので代用可能ですが、道具を使い分けることで時短と仕上がりの差が大きく変わります。
窓ガラスをムラなくキレイにする拭き方のコツ

まずは大きなホコリを取り除く
これは乾いた状態で行うのがポイントで、先に濡らしてしまうと汚れが固まりやすくなります。掃除機のブラシノズルやハンディモップを使うと、窓枠や角のホコリもスムーズに落とせます。
水拭きで全体を湿らせ、汚れを浮かせる
ここでは軽くぬるま湯を使うと油汚れも落ちやすくなり、ガラス面に傷をつけずに汚れを浮かせられます。汚れがひどい場合は数分置いてから拭くとより効果的です。
スクイージーで上から下へ一気に水を切る
ストロークを一定の速度で行い、重ねすぎないように動かすのがコツ。1回ごとにゴム部分をタオルで拭くと、筋や水滴が残りにくくなります。
最後に乾いたクロスで縁をしっかり拭く
角やフレームの水分を残さないことで、カビや水アカの発生を防ぎます。クロスはマイクロファイバー製が理想で、やさしく押さえるように拭きましょう。
仕上げに新聞紙で軽くこするとツヤが出て、指紋や曇りも防止できます。プロ並みの透明感を目指すならこのひと手間が効果的です。さらに、新聞紙のインク成分がガラス表面の油膜を取り除き、汚れが付きにくくなる効果も期待できます。最後に全体を眺めて、光の角度を変えながらムラがないか確認すれば完璧です。
忘れがちな「網戸・サッシ」の掃除は“ついで掃除”でOK
網戸は軽く外してシャワーで流すのが理想ですが、外せない場合は掃除機+濡れタオルで簡単にホコリを取るだけでも十分です。さらに、ブラシやスポンジを使って軽くこすることで、細かなホコリや花粉もスッキリ落とせます。特に窓の外側に面した網戸は、排気ガスや砂ぼこりが溜まりやすいため、2〜3か月に一度のペースで軽く拭くだけでも効果的です。
サッシは、割り箸に布を巻いたものや綿棒でレールの隅を掃除するとスッキリします。汚れが固まっている場合は、霧吹きで少し湿らせてから擦ると、汚れが柔らかくなり取りやすくなります。掃除後に乾いた布で水分を拭き取ると、カビや黒ずみ防止にもつながります。
「ついで掃除」で汚れを溜めないことが、次回の掃除をラクにするコツです。日常的にカーテンを洗うタイミングや窓を開けるついでに軽く拭くだけでも、清潔さをキープできます。
「頑張りすぎない」窓掃除ルールで、清潔感をラクに保つ
完璧を目指すよりも、定期的に軽く掃除する方が結果的にキレイを保てます。毎回完璧に仕上げようとすると疲れてしまいますが、少しずつ継続することで清潔感をキープでき、窓掃除へのハードルも下がります。
例えば
- 月1回:ガラスとサッシを軽く拭く(汚れが蓄積する前に軽くリセット)
- 季節ごと:しっかり掃除&網戸洗い(花粉や黄砂が気になる時期に実施)
- 年末:全体を点検しながら、細部まで磨き上げる
さらに、雨上がりや風の強い日の翌日など、汚れが目立つタイミングで“気づいたら軽く拭く”という習慣を取り入れると、掃除が格段にラクになります。小さな積み重ねが、いつの間にか大きな清潔感につながります。
“ついで”の習慣が、気づけばピカピカの窓を保つ秘訣です。朝の換気のついでやカーテンを開ける瞬間など、生活の一部として自然に取り入れてみましょう。

