急いで手紙や書類を届けたいとき、私たちがよく利用するのが「速達郵便」です。
重要な書類をできるだけ早く相手に届けたいときや、締め切りギリギリで提出物を送るときなど、日常のさまざまな場面で頼りになるサービスです。
しかし、「速達」を示す赤いラインを描く専用マーカーが手元にない場合、どうすればよいのか迷う人も多いのではないでしょうか。
一見すると特別な道具が必要そうに思えますが、実はそうではありません。
安心してください。
赤いボールペンやサインペンなど、赤色がはっきりしていれば、専用のマーカーがなくても問題なく速達として扱われます。
この記事では、赤線を引く位置や正しい書き方、注意点、そして速達郵便をもっと便利に活用するためのコツを、初心者にも分かりやすく丁寧に解説します。
速達サービスとは?――より早く届けるための仕組み

速達は、日本郵便が提供する「配達を優先的に行う特別サービス」です。
このオプションを利用すると、通常よりも配達のスピードが上がり、平日だけでなく土日祝日も配達対象になります。
たとえば、就職活動で提出する応募書類、入学願書、取引先への重要な契約書など、「とにかく早く相手に届いてほしい」というときに最適です。
また、期日が迫っている役所の手続きや、検定・試験の申し込みなどにもよく利用されます。
速達を指定することで、通常配達よりも半日〜1日ほど早く相手に届くのが一般的です。
ビジネスシーンでは信頼性にもつながるため、「急ぎの用件には速達」が一つのマナーとして定着しています。
赤線の引き方とボールペンでの代用方法
郵便物を速達として扱ってもらうためには、封筒や荷物の表面に赤い線を引く必要があります。
これは郵便局で速達を識別するための目印であり、決して難しい作業ではありません。
一般的には、封筒の右上あたりに横または斜めに赤い線を1本引くだけで十分です。
特別な道具や定規を使う必要はなく、真っ直ぐであることよりも「はっきり赤色で目立つこと」が大切です。
また、小包やゆうメールを速達で送りたい場合も、表面の右側や上部に同様の赤線を引けばOK。
専用の速達シールがなくても問題ありません。
赤マーカーが見つからないときは、赤いボールペンや油性ペン、サインペンなどで代用できます。
重要なのは「右側または上部に、明確で見やすい赤線を入れること」です。
これさえ守れば、郵便局では正しく速達として扱ってもらえます。
赤いマーカーがないときの対処法

「速達で送りたいけれど、赤いマーカーが見当たらない…」
そんなときでも大丈夫です。焦らずに、手元にある赤い筆記具を活用しましょう。
赤いボールペンでしっかりと線を引けば、郵便局では速達として問題なく受け付けてもらえます。
線の太さや長さに細かい規定はありませんが、目立つようにはっきり書くことがポイントです。
もし線が細すぎたり、色が薄くて見づらいと感じる場合は、「速達」と文字で書き添えるのもおすすめです。
その際は、封筒の左下に赤いボールペンで「速達」と記入し、その文字を四角で囲むとさらに分かりやすくなります。
このように、少し工夫を加えるだけで、誤認されるリスクを減らすことができます。
郵便局の窓口で速達を指定する場合
郵便局の窓口から発送する場合は、自分で赤線を引かなくても問題ありません。
「速達でお願いします」と伝えるだけで、職員が速達扱いとして正しく処理してくれます。
この方法のメリットは、
という点です。
また、郵便局では郵便物の重さをその場で量ってくれるため、料金の不足や過払いの心配も不要です。
自分で赤線を描いたり、切手の金額を調べたりする手間を省けるのも嬉しいところです。
速達を利用する際は、通常の郵便料金に加えて速達料金が必要ですが、郵便物の種類によっては速達料金だけで済む場合もあります。
ただし、切手を貼っていないはがきや封筒を利用する場合は、基本料金と速達料金の両方を支払う必要があるので注意しましょう。
速達マークをつけ忘れたときの対応方法
速達で出すつもりだったのに、うっかり赤い印をつけ忘れてしまった——。
そんなときも、すぐに行動すれば間に合う可能性があります。
基本的には、赤マークがない郵便物は普通郵便として扱われますが、貼られている切手の額面から速達だと気づいた職員が、速達として処理してくれることもあります。
ただし、それはあくまで例外的なケースです。
もし郵便局の窓口で差し出した場合は、担当者がその場で内容を確認してくれるため安心です。
ポストに投函した後に気づいた場合でも、できるだけ早く最寄りの郵便局へ連絡または持参すれば、状況によっては訂正してもらえることがあります。
スピードが命のサービスなので、「気づいたらすぐ行動」が鉄則です。
速達郵便を利用するときに覚えておきたいポイント
速達を使う際は、次の3つのポイントを意識しておくと安心です。
① はっきりと目立つ赤線を引く
赤線は誰が見ても分かるように、太く・濃く・鮮やかに描きましょう。
線がかすれていたり、薄かったりすると、速達として見落とされる可能性があります。
② 正確な切手料金を確認する
料金が不足していると、受取人が不足分を支払わなければならないケースもあります。
速達料金を含め、郵便局公式サイトや窓口で最新の料金を確認しておくと安心です。
③ マークの位置を正しく
封書の場合は右上あたり、荷物なら右側面に赤線を入れるのが一般的です。
また、「速達」と赤字で書き、その文字を四角で囲むと、誰が見ても明確に伝わります。
まとめ
今回は、速達郵便を送る際の赤線の引き方、ボールペンでの代用方法、そしてマークを忘れたときの対処法について詳しく紹介しました。
急ぎで郵便を出したいときほど、基本を押さえておくことが大切です。
赤マーカーがなくても落ち着いて対応できるように、この記事の内容を覚えておくと安心です。
速達サービスを上手に活用して、あなたの大切な郵便物をスピーディーかつ確実に届けましょう。

