仕事や家事で一日が終わるころ、ようやく迎える夕飯タイム。そんなときに「これからご飯を作るのか…」と思うと、正直かなりしんどいですよね。仕事でクタクタになって帰宅したあとや、子どもの世話や片付けで一息つく間もないときなど、台所に立つだけでため息が出るという人も多いはずです。
冷蔵庫の中身とにらめっこしながら献立を考える時間も、調理・片付けの手間も、体力的にも精神的にも負担が大きいものです。さらに、限られた時間の中で栄養バランスも考えなければならず、「何を作ろう…」と悩んでいるうちに時間だけが過ぎてしまう、という経験は誰しもあるのではないでしょうか。
そんな悩みを解決してくれる強い味方が「作り置きおかず」です。週末や時間に余裕のあるときに少しだけ準備しておくだけで、平日の夕飯づくりがぐっとラクになり、気持ちにも余裕が生まれます。忙しい毎日だからこそ、上手に活用すれば、夕飯の時間がもっと楽しく、そして自分の時間も確保できるようになるのです！
「作り置き＝大変」は思い込み？ラクに作る3つのコツ
- 品数をしぼる（最初は5品も不要）
無理にたくさん作ろうとすると時間も労力もかかりますし、キッチンがごちゃごちゃして途中で疲れてしまう原因にもなります。最初から完璧を目指す必要はなく、まずは2〜3品からスタートするのがおすすめです。少ない品数でも、味付けや食材の組み合わせを工夫すれば十分にバリエーション豊かな食卓になります。また、慣れてきたら1品ずつ追加していくことで、自然と作業にも余裕が生まれます。 - 火を使わない・少ないレシピを選ぶ
毎回コンロを使って調理をしていると、洗い物も増えるし時間もかかってしまいます。その点、レンジ調理や和えるだけの簡単レシピを選ぶと、一気にハードルが下がります。電子レンジは短時間で加熱できるうえ、同時に複数品を調理しやすいというメリットもあります。例えば、野菜を耐熱容器に入れて加熱して和えるだけで1品完成するので、忙しい日でも気軽に取り組めます。 - 同じ食材で複数品つくる（例：鶏むね、ひき肉など）
食材ごとに下処理をまとめて行えば、効率よく複数のおかずが完成します。例えば、鶏むね肉をまとめてゆでておけば、サラダ、炒め物、あえ物などアレンジが自在ですし、ひき肉なら味付けを変えるだけで全く違う料理に変化させることもできます。同じ食材を軸にすることで買い物もシンプルになり、結果として調理時間の短縮にもつながるのです。
初心者でもできる！時短作り置きおかず5選
ここからは、初心者でも簡単にできる時短作り置きおかずを5品ご紹介します！どれも短時間でできて、平日ごはんにもお弁当にも大活躍間違いなしのレシピばかりです。それぞれ、ちょっとした工夫で味のバリエーションも広がるので、飽きずに楽しめます。
① カレー風味そぼろ
- 材料：豚ひき肉、玉ねぎ、カレー粉、醤油 など
- 作り方のポイント：ひき肉は炒めるときにしっかりほぐし、玉ねぎと一緒に炒めることで甘みと旨味がアップします。カレー粉の量はお好みで調整可能。辛さを控えれば子どもも食べやすい味になります。
- アレンジ：丼、チャーハン、卵焼きに混ぜても◎。パンに挟んでカレーパン風にしても美味しいです。
- 保存：冷蔵3日／冷凍OK。冷凍する際は小分けにしておくと便利です。
② ほうれん草のごま和え（冷凍可）
- 材料：ゆでたほうれん草、すりごま、醤油、砂糖
- ポイント：レンジ調理でもOK／お弁当にも便利。水気をしっかりしぼることで味がぼやけず、おいしさが長持ちします。冷凍する場合は1回分ずつラップで包むと、必要な分だけ解凍できて便利です。
- アレンジ：すりごまを白ごまに変えたり、ツナやコーンを加えると栄養も見た目もアップします。
③ 鶏むね肉の甘酢炒め
- 材料：鶏むね、酢、醤油、砂糖、片栗粉
- 作り方のコツ：鶏むね肉はそぎ切りにして片栗粉をまぶしてから焼くことで、しっとり柔らかく仕上がります。甘酢ダレはあらかじめ混ぜておくと失敗しにくいです。
- アレンジ：そのままでも、お弁当おかずにも◎。ピーマンやパプリカを加えると彩りがよく、見た目にも華やかになります。
- 保存：冷蔵3〜4日。冷凍も可能ですが、解凍時はレンジで加熱しすぎないよう注意しましょう。
④ レンジでなすの煮びたし
- 材料：なす、めんつゆ、しょうが（お好み）
- 調理：レンジ5分、冷やして食べると◎。熱々でもおいしいですが、冷やすことで味がしみ込み、より深い風味を楽しめます。
- コツ：なすは皮に切れ込みを入れると味が染みやすくなります。しょうがを少し多めにすると、大人向けのピリッとした味わいになります。
⑤ じゃがいものマスタード和え
- 材料：じゃがいも、粒マスタード、マヨネーズ
- 作り方のポイント：じゃがいもは熱いうちに調味料と和えると、味がしっかりなじみます。少し酢を加えるとさっぱりした風味になり、夏場にもぴったりです。
- アレンジ：パンにはさむ、ベーコンと炒めるのも◎。チーズを加えてグラタン風にするのもおすすめ。
- 保存：冷蔵2〜3日。時間が経つとじゃがいもがやや固くなるので、食べる前に軽くレンジで温めるとよいでしょう。
作り置き生活をラクにする“おすすめグッズ”紹介
作り置きを続けるには、便利なアイテムをうまく活用するのがポイントです。こうしたグッズを上手に取り入れることで、調理・保存・管理の手間がぐっと減り、結果的に作り置き生活を長く快適に続けられるようになります。特別な道具をそろえる必要はなく、身近なアイテムでも十分役立ちます。
- 耐熱タッパー：調理→保存→温めが1つで完結！耐熱ガラス製や電子レンジ対応のものを選ぶと、加熱してそのまま食卓に出せるので洗い物が減り、見た目もおしゃれです。重ねて収納できるタイプだと冷蔵庫内もスッキリ整理できます。
- 小分け冷凍容器：1回分ずつ冷凍しておけば便利。忙しい平日でも必要な分だけ取り出して解凍できるので、無駄がありません。シリコンカップや製氷皿を活用すると、お弁当サイズにぴったりの量で冷凍できます。
- ラベルシール（日付管理）：保存期間をしっかり管理できる。いつ作ったか・冷凍したかを明記しておくことで、食材のロスや「これいつのだっけ？」という迷いを防げます。油性ペンで直接書けるタイプや、水に強いタイプを選ぶとさらに便利です。
- シリコン保存袋：冷凍も解凍もできて、繰り返し使えてエコ。液体も漏れにくく、マリネやスープの保存にも適しています。洗って何度も使えるので、プラスチックごみの削減にも役立ちます。収納時は折りたたんでコンパクトにできるのも嬉しいポイントです。
作り置きは「ゆるく続ける」が成功のコツ！
「毎週やらなきゃ」と思い込んでしまうと、それがプレッシャーになってしまい、かえって続かなくなる原因になります。最初から無理をせず、時間がある時だけ、2品だけでもOKという気持ちで取り組むことが、長く続けるためのいちばんのコツです。例えば、週末に少し余裕があるときだけ作って冷蔵庫にストックしておくだけでも、平日の負担はぐっと減ります。1週間分を完璧に作ろうとしなくても、「ちょっとでもラクになる」ことを意識すれば十分です。また、うまくいかなかった週があっても気にせず、気持ちを切り替えて続ける柔軟さも大切です。完璧を目指さず、「ラクになること」を目的にしましょう。
ごはんの準備が“ラクになる未来”を今、作っておこう
作り置きをして「やってよかった」と思えるのは、実は作った翌週です。週の初めに「あ、あのおかずがある」と思えるだけで、心に余裕が生まれますし、帰宅後の動きがまるで変わります。疲れて帰ってきても、冷蔵庫におかずがあるという安心感は絶大で、料理を一から作る必要がないだけで、気持ちがぐっと軽くなるものです。さらに、おかずがあることで「今日は何を作ろう」と悩む時間も減り、家族との時間や自分のリラックスタイムを確保できるという嬉しい効果もあります。
まずは気になる1品だけでも、ぜひ作ってみませんか？少しの工夫と習慣が、毎日の暮らしを大きく変えるきっかけになります。
あなたの平日がきっと、ぐっとラクになり、心にもゆとりが生まれるはずです！
